主な病例
白点病
チェックしてみましょう
- 体を痒そうにしている
- 体表に白くてぼつぼつしたものがある
解説
肉眼で確認できる白点(0.5~1mm程度)が体表に現れる病気です。白点は寄生虫本体で、魚の体液を吸っています。初期症状では魚がかゆがって体をこすりつけます。イクチオフチリウスという寄生虫が魚の体表に寄生することで発症します。寄生虫は白点虫は体表に張り付いて、1週間程度で体を離れて水中で増殖します。小さな白点虫がほかの魚に寄生し、次々と増えていきます。白点虫が大量に寄生した魚は、体表の組織が傷つき、浸透圧調節や呼吸ができなくなり、死んでしまいます。
治療方法
観賞魚用メチレンブルー液で薬浴します。
尾ぐされ症
チェックしてみましょう
- 口先が白い
- 尾ヒレの先端が白くなっている
- 尾ヒレがボロボロになっている
解説
鰓、鰭、口などの先端部分が白く濁り、その周囲が充血します。病気が進行すると、白濁が感染部位全体に広がり、消失してしまう病気です。カラムナリスという細菌(常在菌)が魚に感染すると発病します。細菌がタンパク分解酵素を産出し、ヒレが溶けてしまいます。鰓に感染すると、呼吸困難で死んでしまいます。
治療方法
観賞魚用メチレンブルー液で薬浴します。
水カビ
チェックしてみましょう
- 体表に白くて綿のようなものがついている
解説
魚の体表やヒレに綿状の菌糸体が形成されます。患部は炎症を起こし発赤していることもあります。網ズレや魚同士のけんかなどによる外傷、ほかの寄生虫によって傷ついた部位に、サプロレグニアというカビが発育することで発病します。悪化すると、浸透圧調節ができなくなり、死んでしまいます。
治療方法
観賞魚用メチレンブルー液で薬浴します。